【オナベの本音】 もうウソつけないなぁって想った。
思えば、小さい頃から女の人が好きだった。
リカちゃん人形みたいなので遊んだことがなかった。
赤い色は、女の子の象徴みたいで好きじゃなかった。
学ランで通いたいって中学の時も駄々をこねた。
17歳の時。
とあることがキッカケで、「もう女の子好きだって認めよう」って決めた。
自分の周りがすべて敵になってしまっても、すべて失っても・・・
それでもいいから、もう素直になろうって決めた。
今でもハッキリ覚えてる。ロッカーの前のいつもだべってるとこにみんなを集めて初めてカミングアウトした瞬間を・・・。
ネットで調べたら、だいたい怖いことしか書かれてないし(苦笑)
「すべてを敵にしても失っても」なんて言ったって、やっぱり怖かったし。
そうして、勇気の塊を吐き出した。
「女の子好きって気付いて、実はいま、彼女がいます。」
沈黙が来るのかなぁ?罵倒されるのかなぁ・・・?
期待を裏切られた。
「そっか!良かったじゃん。」
え?ちょ・・・。なんだよw
このすんなり感・・・。めっちゃ安心した・・・。
すべてが敵になんかなったら、やっぱり嫌だもんな。
高校2年生という多感な時期。
それこそ、罵倒されてもおかしくなかったと思う。
でも、アイツらは、バカだけどw
「浜松は、浜松じゃんねぇ。」って何よりも嬉しい言葉でいつも通りに笑ってくれた。
その後、
「男だって気付いた」って時も
「名前、コウって名乗るわ」って時も、
な〜んも何も変わらずに、「はーい。」みたいな軽いノリだった。
もし・・・。
もしも、この時、受け止めてもらえなかったら、確実に今ここに俺はいない。
割りとスムーズにその後のカミングアウトライフ、
GIDライフを歩んできていると思うけど、
ツライことがなかった訳じゃない。
(でも、たぶん少ない方じゃないかなぁって思う。)
ずっと苦しかったのは、
・自分がおかしいって思って孤独を感じてたこと
・顔も名前も知らない人に後ろ指をさされ、コソコソ言われること
・何より誰かと2人で歩いている時にそうゆう状態になること(これは今でも正直ツライ)
∟自分といることで、周りに迷惑が掛かってるって思うのが何よりキツイ
ただ、俺が恵まれているのは、
・高校時代からネット環境があった(ネットでたくさん相談できた)
・周りが特別視しすぎず受け止めてくれた
・話をする場がたくさんあった(店、コモビ、トークライブなど)
ってこと。
自分が発信してきたことで、
それが「希望の光り」となると知ったとき、
「あぁ、俺もこんなんで生まれてきた意味があったんだなぁ」って思えた。
そして、その小さな想いは、どんどんと大きくなった。
いつしか、「性同一性障害」ってものが、自分の中でGIFTとなった。
バイラルメディアで取り上げてもらって、なんか、もう13万アクセス突破して・・・。
それは、本当にみんながめっちゃシェアしてくれてたりのお陰で・・・。
それを想うと、ホント泣けてきて・・・。感謝が溢れすぎて寝れなかったりして。
あぁ、生きてて良かったなぁって。あぁ、ありがたいなぁって。こんな俺なのにって。
よく分からないけど、あの頃の自分は、長生き出来ないもんだと思ってた。
30歳なんてものは、遠い遠い未来のハナシだと思ってた。死んでるかもって思ってた。
こんなに色んな人と過ごせてるって思わなかったし、
こんなに幸せだなんて思ってなかった。
自分の曲の中で、
「こんな僕に生まれたって悔やむよりは、顔を上げ、胸を張れ!笑い飛ばしてやれ!!」って書いた。
この「幸」って名前は、みんなのおかげで名乗れてる。
良いタイミングで、GID(Gender Identity Disorder 性同一性障害)のマンガたちが帰ってきて、全部読み返した。すんげぇ泣けた。
俺でも希望の光りになれるという。
世界の広さを気付かせるために背中をトンと押せるという。
自分のハナシ、もっと色んなことろで放っていきたい。
▼おかげさまで、取り上げて頂いた記事は、
40万アクセスを突破しました・・・!!ありがとうございます。
「男」として生きると決めたありのままの姿、言霊に勇気が湧く
http://olive.bz/art/mix/cd8aceb185ad8b19f6e4b5868a049509